職人さんが時間をかけて作った桶や漬け物樽、木製の鍋ぶた、鰹節けずり器、…機能性や価格競争で私たちの目の前からどんどんその姿が消えていってるような気がします。
大きなすすけた鍋には木製の鍋ぶたがよく似合っていました。私たちが子供の頃は、当たり前だった温もりや美しさです。
機能性のみを重視した道具にはない、そんな昔ながらの価値を大切にしている、実際に古き良き日本の調理道具を使用している方がヨーロッパにいらっしゃるんですね。
以前、あったかギャラリーで紹介させていただいたドイツ在住のアーティストGoshaさんです。
彼女は、日本に住んでいた頃(義理の)お母さんに田舎料理や四季の素晴らしさ、そして手づくりの道具の良さを教えられたといいます。
そして今でも彼女は、お婆さん、お母さんたちによって使われ続けた日本の調理道具を引き継ぎ日常的に活用しているんですね。
写真を見ると改めて、手づくりの用具って…こんなに美しいんだ…と思います。
インドに生まれ、日本で学び、現在ドイツ(ポツダム)在住のアーティストGosha Nagashimaさんは、自らの手づくり味噌で漬け物を作り、時には友人を招き、日本の田舎料理の作り方を伝えています。
和菓子も、ドラエモンの誕生日には子どものために手づくりのどら焼きまで造ってしまう程の腕前。
日本のふるさとの味を求めて、いつかドイツに行ってみたいものですね♬
(2015.10.17 中嶋 記)
We are enjoying making japanese pickles and learn the art of fermenting vegetables.
It is my passion… I learned about cooking from my mother in law, Kazuko Nagashima.
She implanted in me love for japanese simple, country stile cooking, hand made utensils, beauty of each season.
While studying in Joshibi Art Academy I was bringing for my friends hand made sweets-wagashi, pickles, etc. They became so popular, that we decided to meet once a week to make them together, learning from one another. Soon my tiny Tokyo kitchen was full of laughter… This is what I wish to bring back to life here, in my Potsdam home and studio; the joy of cooking and the joy of making pottery to compliment the food we create.
Lets all our senses play a part…………………Gosha Nagashima
Goshaさんの作品はこちらをご覧ください。
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Gosha Nagashima https://attakagallery.jp/goshanagashima/
Gosha’s Garden cake https://attakagallery.jp/goshas-garden-cake/