館長からのごあいさつ—Greetings from the director of this site—

Posted on 2012-06-01 by nakajima


あったかギャラリー館長の中嶋(Nakajima)です。
かつて友人が私につけたニックネーム”Gorillangelo”ももうひとつの呼び名でございます。
アートを生業としているわけではないのですが、アートは人間が人間であるために必要不可欠なものだと、感じているオトコです。(アートと言おうが芸術と呼ぼうが一向にさしつかえございません。)
2011年3.11、東北を中心に襲った大災害を機に、その思いは一層強くなりました。

未曾有の天災人災を機に、日本こそが人間にとって何が一番大切なのかを真摯に考え、世界に発信する国になれるだろうと願ったのは私だけではなかったと思います。

 

でも、現実はそう簡単には行かないみたいです。

それどころか、そうした願いや記憶が日々薄れつつあるような危惧を覚えます。
大地、海、空はあらゆる生き物にとってかけがえのない共通の財産ですし、私達人類はその中で、それぞれの違いで結びついています。

それぞれの違い、感性を発信しつつ、互いに受け止め、理解し合おうとする事。

幸せのための本当の価値は一体何なのかを考える事ができる、正しい感性を育てる事。
それは、同じ地球上に生きる事の基本、人間が人間である為の基本ように思います。

3.11で破壊されたインフラが復活した後、県外から届いた友人アーティストからの連絡、30数年ぶりに届いた国外に住む友人達からの励ましや気遣いのメール。

それらをきっかけにSNS(FB)を通じて再びつながった古い友人でもあるアーティスト、そしてそこからできた国内外の新しいアーティスト達とのつながり。

そして、そして、そこで知った素晴らしい作品の数々….国や人種、環境を超えた美しい感性に驚いたものでした。
こうした感性こそが世界を正しい方向に導く力になるかもれないと感じたものです。

”Gorillangelo”自画像スケッチ[変顔」

えーと….ここに、子どもたちに向けた一文があります。

 

「……芸術というものは、科学技術と違って、環境を変えることはできないものです。

しかし、その環境に対する心を変えることは出来るのです。詩や絵に感動した心は、環境にふりまわされるのではなく、自主的に環境に対面できるようになるのです。(中略)

人間が生きるためには、知ることが大切です。同じように、感ずることが大切です。

私は、皆さんの一人一人に、ほんとうの喜び、悲しみ、怒りがどんなものかがわかる人間になってもらいたいのです。

美術をしんけんに学んで下さい。しんけんに学ばないと、感ずる心は育たないのです。」

美術を学ぶ人へ 佐藤忠良
〈株式会社 現代美術社1981年(昭和56年)発行より抜粋〉
彫刻家の佐藤忠良氏は、昭和19年に兵役に招集、私の父と同じように終戦後3年間のシベリアでの抑留生活という地獄を体験しています。だからこそ芸術の重要性を語るこの言葉の重みに、そして未来を生きる子どもたちに対する思いに感動します。

昨年(2011)3月30日に亡くなられた氏は宮城県大和町の出身ですが、そこは私が仙台から実家に帰るとき必ず通る所で、作品も仙台の随所で見ることができます。とても身近に感じていました。

 

私は、芸術に挫折したハンパな男ですので、純粋に創作活動を続けている友人たちの仕事をみるにつけ、その「熱」に頭が下がるのです。従って、いつかそうした友人たちの作品を紹介する場を作りたいと考えるようになりました。
ところが、似たような事を考えるヤツもいるものです。古い友人でソフト会社を経営する川嶋という男が「WEBギャラリーを作りたい。できれば、紹介する事でアーティストの力になり、なおかつ被災者の支援にも貢献できる、そんなものをめざしたい!」と突然話を持ちかけてきたんです。

 

偶然といえば偶然ですが、彼とは高校時代からのクサレ縁でございますので価値観も似たようなものです。そうしたわけで 主宰者:川嶋 館長:中嶋 knoxということでスタートすることになりました。

(あったかギャラリー…..非常にベタなネーミングですが、ここには苦労人である主宰者 川嶋の思いが込められています。)
人様の役に立つようなものに育てるのはハードルが高いですが、先ずアーティスト紹介からやってみようと思います。

 

あったかギャラリー作品の基本は、飛び抜けて権威のある方ではなく、しかもファインアート中心でいこうと考えています。
つまり、純粋な芸術的感性のもとに作られたもの主体で、商品の販売や宣伝を目的としたコマーシャルアートとは区別していきたいのです。

じゃ、その境はどこなのかということになりますが…….答えは「わかりません!」です。
わからないので、基本的には私の「テイスト」…いわば個人的趣味で構成させていただいております。
従って、技術的に洗練されなくともハート重視でいきたい。そして逆に、私のレベルから見て、心が寄り添えないくらい完成度の高い作品も「あったかギャラリー」向けではないと思っております。(「手の届きそうなあこがれ」あたりが限度でしょうか。)

そして、絵画、彫刻にこだわらず、書や陶芸、インスタレーション、パフォーマンス、建築なども視野にいれながら「あったかギャラリー」を育てていきたいと思います。

よろしくおねがいします!!

 


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