Ayuko Matsui 松井鮎子 

Posted on 2013-09-07 by nakajima

夏の午後に 薄い木片のひとつが落ちて
はらりと 素足にふれた、ひんやりした。
晩秋の冷たい仕事場で 作りかけの作品に掌を当ててみた、
中から登ってくるぬくさが伝わって来た。
営々と彫り続けて来て 薄くなり 細くなり 消えそうになっている。
木という有り難い素材の恵みを受けながらも
今も不如意そのものの 形しか 生み出せないのを
申し訳ないような 想いを抱きながら 過ごしている。
私は時が有り余っているような贅沢な勘違いの中で 右往左往している。

松井 鮎子
文章抜粋:松井鮎子 彫刻展-木を喰む・時を喰む-(2008年7月)より

流れる


茫々 120x60x40

茫々 120x60x40

 

 

 

 

 

茫々 40x40x20

茫々 40x40x20

 

 

 

 

そらからのかけら 45x45x45

そらからのかけら 45x45x45

 

 

 

 

 

流 50x30x20

流 50x30x20

 

 

 

 

 

 

風の跡 20x40x30

風の跡 20x40x30

 

 

 

 

 

 

光の輪 1 30x45x30

光の輪 1 30x45x30

 

 

 

 

 

 

光の輪 D2 30x50x30

光の輪 D2 30x50x30

 

 

 

 

 

 

海から出た雲1 50x35x7

海から出た雲1 50x35x7

 

 

 

 

 

海から出た雲2 6x25x25

海から出た雲2 6x25x25

 

 

 

 

飛ぶ 45x45x25

飛ぶ 45x45x25

 

 

 

 

 

 

群 25x25x50

群 25x25x50

 

 

 

 

 

 地球の音を聴く


地球の音を聴く D1

地球の音を聴く D1

 

 

 

 

地球の音を聴く D2

地球の音を聴く D2

 

 

 

 

 

地球の音を聴く D3

地球の音を聴く D3

 

 

 

 

 

地球の音を聴く D4

地球の音を聴く D4

 

 

 

 

 

地球の音を聴く D5

地球の音を聴く D5

 

 

 

 

 

地球の音を聴く D7

地球の音を聴く D7

 

 

 

 

 

地球の音を聴く D9

地球の音を聴く D9

 

 

 

 

 

地球の音を聴く D10

地球の音を聴く D10

 

 

 

 

 

地球の卵A  45×45㎝

地球の卵A  45×45㎝

 

 

 

 

 

地球の卵B  48×48㎝

地球の卵B  48×48㎝

 

 

 

 

 

地球の卵C  70×45×45㎝

地球の卵C  70×45×45㎝

 

 

 

私が松井さんを知ったのは、かれこれ35年ほど前にさかのぼります。
東京でぷらぷらしてた中途半端な若僧だった私は、知人の紹介で松井さんのアトリエで開かれるデッサン勉強会を知りました。みんなお金はなかったけれど楽しい集いでした。

そのおかげで、私は彼女の素晴らしい素描や、製作途中の塑像にふれることが出来ました。
その当時の松井さんは、芸大の大学院を卒業したころだったのか、イタリアでの研修を終えて帰国した頃だったのか、あまりよく覚えていないのですが、とにかくかなり質素で、しかしながらインテリジェンスに溢れ、しかも私のような人間のくだらない話にもまともに対応してくれる懐の深さを持ち合わせ、文学や芸術志向の多くの仲間の精神的拠り所だったような気がします。
今でも精力的に創作活動を続けてる松井さん、私が尊敬するアーティストです。(N)

 


松井鮎子 Ayuko Matsui
1944年 東京に生まれ 東京藝大彫刻科大学院卒業後 旅をかさね イタリヤ スペインに住む
    高岡市 NY ケルン 高山市などで作品を発表
洞爺湖国際彫刻コンクール 大黒屋モダンアート展 その他

1990年頃より具象から抽象的な作品になり
2000年頃よりアユーズ材を使った作品になる

東京都調布市在住

 松井鮎子の彫刻 http://aboayu.net/index.html
松井鮎子コレクション http://knox.heteml.jp/ayuko/index.html



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