106才のおばあさんが描く素晴らしき世界

世界的な賞賛を集めるアートの作者、デイジー・ルーンゴナンばあさん(Daisy Loongkoonan)はオーストラリアのキンバリー地方で生まれました。

106才というのは推定年齢です。というのは、彼女は100年以上前に生まれたことはわかっているのですが、正確な年齢はわからず、生年月日は1910 年頃とされているからです。
デイジーばあさんは、オーストラリアの先住民族（アボリジニ）なのです。そして絵のテーマは全てブッシュ・タッカー（同国原産の動植物のことらしい）であるとのこと。

この10年間でさまざまな場所で作品を発表しているデイジーばあさんですが、彼女が最初に絵を描いた時、それはとても単純なものだったらしいのです。しかし、非常に早い速度で進歩して行ったと画廊の関係者は言います。

「非常に早い」とは何年でしょう？。。。それは、なんと「たった２年」ということです！

たった２年で彼女の絵は、見違えるように進歩をとげたとのことですが、それは彼女がもともと素晴らしいアーティストの才能があったことに加え、彼女が育った地方の自然が大きな影響を与えたことも否定できないでしょう。

オーストラリのアート関係者曰く「彼女の絵には、宝石のような不思議な何かがあり、途方も無い量の光学的運動が存在しているようだ。また、特徴的な格子状のパターンもあるが、これはおそらく彼女が育ち、さんざん歩き回ったふるさとの地図を俯瞰したイメージで描いたものだろう。」

デイジーばあさんは、今でも絵を描くことでキンバリー地方の若者にいろんなことを伝承し続けていることでしょう。