珀山の和風画
Posted on 2021-05-24 by nakajima
花々の特徴をシンプルな線で捉え、和のテイストで描く、柳瀬珀山氏の和風画…ほんの一部ですが紹介させていただきます。
燕子花を描いてみました。
カキツバタの花上の部分がツバメの子が巣の中から頭を出しているように見えるので、燕子花と当てたそうです。
Hakuzan
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長年務めた広告代理店を退職した後、画力を鍛え直すために花の絵を描き始めたと、作家本人は極めて謙虚におっしゃっています。
でも、その作品はアーティストとして作品のテーマを温め続けたカタチなんじゃないでしょうか。
確かなデッサン力やデザイン性・観察力はやはり学生時代からのアカデミックな修練と継続があってこそでしょう。
日本の伝統絵画は一般的に日本画と呼ばれています。
西洋から伝えられた油彩画と区別するために、明治以降そんな名称が作られたとの事ですが、描くにあたって使用する素材の違いで日本画あるいは洋画と呼ばれているようです。
珀山氏はアクリル絵の具を使用して和風テイストで描いているんですが、画材によるジャンル分けにこだわらないところから氏は自らの作品を和風画と称しているんじゃないかと思います。(たぶん)
石楠花
シャクナゲは高い山の岩場に登らないと
採ることが出来ないことから高嶺の花と呼ばれ、
品種改良で里の花になったので、
山にあった頃のニュアンスで描きました。
一つの蕾から八方に半球状の花序をつけます。
白い花なのに蕾はピンクで、
花が開いていく様子はとても面白くて
毎日見入ってしまいました。
葉の表裏の色と質感がこんなに違う植物も
珍しいと思います。
Hakuzan
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蓮に止まるシオカラトンボを描いてみました
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門出
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染井吉野
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植物と触れ合っていると、季節の花々は時のうつろいを知らせてくれる時計や暦みたいなものだな…とも思えてきます。
花びらといい、葉っぱといい、薄くってヒラヒラとデリケートなものが、あんなに美しく力強く輝きながら…
葉っぱや葉脈のカタチ、枝や茎のカタチ…花によって違いますが、同じ花でも同じ株の上で各花々はみんな違う個性で咲いています。
特徴を見極める観察力、独創的な構成力、思いをカタチにする集中力…花をシンプルに描く作業はもう、大変なもんだと私は勝手ながら推測します。
花海棠
桜よりも鮮やかな色で咲き誇るハナカイドウ。
蕾が好きなので咲き始めの頃をスケッチしました。
春になるとたまにやってくる尾の長い小さな鳥が
エナガという名前だと知りました。
シジュウカラよりも小さくて可愛い鳥です。
Hakuzan
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木蓮
この花たちを見ると春到来を感じます。
例年よりも早い開花です。去年の秋から付いた蕾は、
じっと寒い冬を耐えてきましたが、
一斉に春を告げてパッと散ります。
同じマグノリアでも木肌も枝ぶりも違います。
Hakuzan
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白木蓮
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チューリップ
花屋さんで八重咲き、パーロット咲き系の花を探しました。
生けておくと茎はくねくね動くんですね。
今年は花の開花がいつもより早いです。
木蓮も蕾からエンジ色がのぞいているので、次のスケッチにとりかかります。
(Hakuzan 2/28)
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冬ぼたん
先日、上野東照宮のぼたん園でスケッチしてきた八千代椿という名前の冬牡丹。
寒牡丹とは違って温室で開花をコントロールして植え、
わら囲いして鑑賞するものとのこと。
寒牡丹の開花時は葉が出ませんが、
赤みのある葉も出ています。
(Hakuzan 2/8)
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初雪
椿って凄く種類があるんですね。
我が家の椿は斑入り八重咲きで、
とても艶やかに咲いてくれます。
今夜は雪が降ってきそうなので、雪の華を足してみました。
(Hakuzan 1/23)
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ところで、珀山氏の初の個展が開かれますのでお知らせをいたします。
5月31日から6月6日まで、レンタルスペースギャラリー日本橋梅むらにて開催。
時間は11:00から19:00まで、最終日は15:00までです。
是非ご覧ください。
東京都中央区日本橋室町1-13-1
梅むらビル地下1階 電話03-3241-5379
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅
コレド室町3 (駅直結)
1階仲通り側出口を出て右すぐ
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