長谷川 浩子 Hasegawa,Hiroko

Posted on 2018-06-19 by nakajima

彫刻家・長谷川浩子さんの作品を紹介します。
子供でしょうか、胎児でしょうか、妖精でしょうか…やわらかな曲線が印象的です。
初めて見たとき、私の脳裏には”PRAYER”という単語が浮かびました。
長谷川さんの彫刻には、どこか母性といったようなものを感じさせる不思議な魅力があります。
こうした作品は男には到底創れないんだろうなとも感じたものです。
会期は終了していますが、先日の土曜日まで開催されていました長谷川浩子個展よりいくつか紹介させていただきます。
きっと、やさしく不思議な魅力が届くと思います。
(中嶋)

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私達を取り巻く世界は美しい。
この青い星の上 「水」と「光」と「風」と「大地」は命を育んで来た。
私が制作に使っている樹木もかけがえの無い地球の生命体。
水と空気を浄化し大地を肥やし他の命の食べ物や住まいを与えてくれる。

原発事故が起きた2011年の春、私は避難先で50歳の誕生日を迎えた。

幸い家族は無事だったものの、津波でアトリエも作品も流され、全てをリセットして人生の後半をスタートしなければならない状況が生まれた。
そして既に十分に生きたといえる50年の歳月を振り返っている。

この星から私は他の命と資源をどれだけ自分のために使って生きて来たのだろう。
たとえば樹木がこの星に与えたようなお返しが一つでも出来ただろうか。

私の無関心と怠慢から、今度は放射能までが大地にばらまかれてしまったのではないか。
私達は何者なのだろう、何処から来て何処に向かっているのだろう。

この星にふさわしい在り方を見つけるには、人生の残りの時間はあまりに少ない。

せめてこの星に「水」と「光」と「風」と「大地」に伝えたい。
母親に宛てた手紙の様に「ありがとう」、「ごめんなさい」、そして「愛しています」と。

長谷川 浩子

(上記の文章はギャラリー勇斎 Web siteより。長谷川さんの了承を頂き引用させていただきました。)
http://www.g-yusai.jp/author/ha-line/815/#

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※作品は、MU東心斎橋画廊(大阪市中央区)にて先日開催された長谷川浩子個展(2018年6月4日〜16日)より紹介させていただきました 。
※ちなみに、長谷川さんのご主人は以前「あったかギャラリー」で紹介させていただきました彫刻家の安藤栄作氏です。
こちらのページもぜひご覧下さい。 https://attakagallery.jp/ando/

(今回掲載した長谷川浩子さんの作品および個展は、安藤さんのFacebookで知り、当ギャラリーで紹介させていただく事にしました。ありがとうございました!)

 

 

 

 


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