fileteado〜アルゼンチンの大衆アート〜

Posted on 2019-10-20 by nakajima

シンメトリックで様式化された植物やリボンの立体的なパーツ、そして陽気な色彩、エキゾチックなデザイン…。
こんなテイスト、多くの方がどこかで見かけた事があると思います。

先日テレビでそのアートが紹介されていました。
どうやらアルゼンチン生まれのアートらしいと知って、さっそくアルゼンチン(ブエノスアイレス)在住である古くからの友人にメールしたところ…

 

友人:「それって、フィレテアードのことじゃない?」…との返事

私:「そうそう、それそれ!明るく、コテコテ…クールで楽しい世界観だよね!」

友人:「今度フィレテアードの事、NHKのEテレの番組(旅するスペイン語)で紹介されるから見てみたら?」

私:「え!? おれ、その番組を見たからメールしたんだけど!」

友人:「え〜〜!その番組作るのに、私の娘が協力スタッフとして参加してたのよ! 撮影裏話なんか聞きながら見ると楽しいのよね!」

私:「ありゃ〜〜!!すごい偶然!!ビックリ!!」

 

…という経緯がありまして、アルゼンチン生まれの大衆アート「フィレテアード」に少々触れてみようと思います。

1▲from Argentina(お土産マグネット)

 

フィレテアード、…それはアルゼンチンで親しまれている装飾で、20世紀初頭にブエノスアイレスの街で生まれた大衆アート。
正式な呼称はフィレテアード・ポルテーニョ(Fileteado Porteño)。

その起源は自動車工場で、少数のイタリア人移民により制作されたらしい。

当初そのデザインはトラックやバスに使用されたが、当時の美術評論家からは決していい評価を与えられる事はなかったとの事。

しかし、そのデザイン様式はポスターなどの印刷媒体から、広告やファッションに広がりを見せ、その陽気な世界観は南米各地に波及…。
2015年にはユネスコにより人類の文化遺産として認められるまでになり、日本でもファンは増加中…。

 

トラックの装飾から始まったそのムーブメントは、私にトラック野郎で有名な日本のデコトラを連想させました。
その庶民的なエネルギーになにか興味深いものがあり、わくわくします。

 

2▲from Argentina(お土産マグネット)

 

その昔、ブエノスアイレスを走る路線バスには全てフィレテアードのデザインが施されていたとの事です。

友人:「…お土産で買って行く人も多いんだけど…個人的に知り合ったお客様には、お土産でこの絵柄のマグネットあげたりしてる。
今持ってるマグネットの写真だけでも送ってみるね。」

 

(…ということで、お土産のマグネットを3点掲載しました。)

IMG_3396▲from Argentina(お土産マグネット)

 

友人:「…こんど街中で生きるフィレテアード、…見かけたら、写真撮って送るね!
一番確実なのは、サンテルモなんだけど、今じゃ、ものすごく観光地になってるので、もっとさりげないところがいいなと思う。
まぁ、一応サンテルモのも撮ってみるね!(ただ、今すぐは無理なので、ちょっと待っててね。)
San Termo 、私は大好きなのでよくぶらつきに行ったけど…(スリが多いといわれてるけど私は被害にあったことないし)、何より面白いのだ!」

 

う〜〜ん、アルゼンチンの街中で…日常に生きるフィレテアード…
とても興味があります。

写真が届いたら改めて あったかギャラリーに掲載させていただこうと思います。
私自身、とっても楽しみです!!

 

こちら日本…今はもう秋〜。
地球の裏側、アルゼンチンは、もう春らしい…。
¡Que tengas un buen día! Querido amigo!

4_IMG_3398

10月のブエノスアイレス

 

 

 

 

 


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