Eisaku Ando 安藤 栄作
Posted on 2012-07-07 by nakajima
3・11を超える作家たちへ
大自然の中で彫刻を作って生きていきたいと福島県いわき市に移住したのが20年前。15年間を山で暮らし、5年前からは海沿いの小さな町に住んでいた。
我 が家は夫婦そろって彫刻家のため、ご多分に漏れずもう長い間経済的に大変な生活を送ってきた。
自分たちの存在のしかたと今の社会システムが噛み合わず、そ の歪みをたくさん受けてきた。
精一杯仕事をしても見返りはほんのごくわずか、使ったエネルギーのほとんどは宇宙の何処かへこぼれ落ちているのではないかと 思っていた。2010年には差押えも受けて、その生活に限界が近付いていた……………. (安藤 栄作)
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むき出しの魂
震災から一年二か月が過ぎた。
あの日を境に段々と自分自身に嘘がつけなくなってきている。
同じような気持ちでいる方も多いのではないだろうか。
ダイレクトに被災した人や地域ではなおさらかもしれない。
私はクリスチャンではないが高校がミッション系で、聖書には「愛は真実であり真実は愛である」と書かれていた記憶がある。
嘘、かけ引き,浅はかな思い込み、無関心、体裁、人情という魔法のカード。
震災前の世界はそんなもので満ち溢れ、時空がねじ曲がり始めていた。
あの日、時代の器は砕け散り、時空は正常な位置に戻ろうとしている。
膨大な破壊の中、むき出しになったのは大地や生活だけではない。
私達の心からも化粧版が剥がれ落ち、魂がむき出しになってしまった。
原点に戻ってしまったそんな魂に寄り添えることのできるエネルギーは愛と真実だけだ。
多くの人が震災後、身をもってそれを体験している。
嘘、かけ引き、浅はかな思い込み、無関心、体裁、そして人情という魔法のカード。そんなものでもう二度と私達のこの時空をねじ曲げないでほしい。
体裁のための復興イベント、自作自演の収束パフォーマンス、本来の問題をすり替える「風評被害」や「絆」という言葉も、むき出しの魂には結局、本当には届かない。
真実と愛は同意語だ。それは天が私達に与えてくれたお守りのようなものだ。
先日、泉ヶ丘にあるギャラリーいわきで2年ぶりの個展を開催した。
久しぶりに大好きないわきの仲間達と集った。
ギャラリーの近くの友人宅に大勢集まり、朝方まで大いに食べ、大いに飲み、大いに語り合った。
かけ引きも自慢話も競い合いもない。本当に他愛もないことで涙が溢れ、むき出しになった魂に優しく染み込んでいく。
震災前だったら気付かなかったすぐ目の前の些細なことの中に愛と真実を感じ、そしてそれを感じていることに感謝の気持ちでいっぱいになる。
そんな心が網の目のように繋がり広がっていくことでしか、この先の世界の本当の復興はありえないと思っている。(安藤)
17年くらい前、でっかい翼のような作品が作りたくて作った作品「約束のつばさ」。
4mもあるので保管が大変だったが、震災の1年前、「どこか美術館でこの作品買ってくれないかな~」とつぶやいたら、翌日福島県立美術館から突然電話があり購入されることになった。(えっ!?えぇ~!)
震災前の僕の作品の中で、津波を免れて美術館収蔵になった唯一の作品。作品のタイトルが「約束のつばさ」というのも不思議な話だ。
ちなみに、作品購入代金は我が家を素通りして息子の大学の金庫に入ってしまった。(笑)
福島県立美術館も地震と原発事故の影響を受け、館周辺の芝生は一時除染のため剥ぎ取られてしまった。
今は新しい芝生が張られ少しづつ緑が復活してきてるらしい。(安藤)
3.11以後、自分も世界もあらゆることがグジャグジャで定まらない状況の中、僕の中でこれだけは確かなことだと思えることがある。
それは時空にとてつもない裂け目ができて、未だ開いたままになっているということ。
シールド機能を失った時空では良くも悪くもあらゆることが瞬時に繋がりやすくなっている。
それはとても危険でもあり、逆にものすごい可能性を秘めている。
僕にははっきりと聞こえるのです。
シールドを外したから気づきを得て、恐れずに核心を覗き込みなさい、そして奇跡を体験しなさい、と。
メッセージはすべての人の上に降り注いでいる。(2011.7.15大阪成蹊大での講演より)
宇宙のすべり台だよ。・・
宇宙がやることない時とかに、
これで遊ぶんだよ。・・
いいじゃん・・・こんなの作っても。
格闘技も芸術も自分を高めるためのツールでした。
勝負に勝っても霊性を落としてしまえば全く意味がないの
そんな遺伝子を受け継いでいますから日本人は勝負
なでしこジャパンがワールドカップで優勝したとき、ワー
ひたすら自分と
日本人が
勝負を手放して自分と向
その時、
僕は今起きている脱原発デモに、なでしこジャパンと同じ
このままワクワクした
(もう20年以上前、30歳ころの作品です。このころ山の
その廃材を使って作った作品、タイトルは「ひと」
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